タバコを吸う人にはコエンザイムQ10がおすすめ
タバコは有害であると知りつつ、やめるのはなかなか大変です。タバコを吸う人は吸わない人に比べ、健康上、何らかの問題を抱える割合が高いといわれます。タバコを吸う人にコエンザイムQ10の摂取がおすすめです。禁煙に努めながら、積極的に摂取しましょう。
タバコに含まれる有害な物質
タバコには発がん性の疑いがある科学物質が多く含まれています。中でもよく知られているのがタール、ニコチン、一酸化炭素です。そのほかにもアセトン、ヒ素、カドミウムなどの有害物質が含まれています。
タール
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タールは粘着性のある茶色の物質で、体内に入ると肺に残り、取り除くことはなかなか難しいとされています。タールには数千種類にも及ぶ化合物が含まれています。その中の約200種類の物質は人体に有害であるといわれ、発がん物質も含まれています。
ニコチン
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タバコを吸うことによりストレスが緩和できると感じている喫煙者は多いようです。この理由はニコチンにあります。ニコチンは吸収が早く、吸いこんでからわずか数秒で脳細胞に到達するといわれています。ニコチンは中枢神経系に作用し、脳内神経伝達物質のセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどの分泌を促進します。これらの物質は俗に幸せホルモンと呼ばれ、幸福感に浸ることができるのです。ニコチンには高い依存性があり、禁煙を難しくする原因の物質です。
ニコチンは血圧を上昇させ、心拍数を増やします。さらに末梢血管を収縮させ体温を下げ、心臓、血管、細胞にダメージを与え代謝を弱めます。
一酸化炭素
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一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結合するため、酸素不足の原因を作ります。酸素が不足すると運動能力や脳の働きが低下します。一酸化炭素は善玉コレステロールを減らし血栓を作りやすくするため、動脈硬化の原因にもなります。
タバコに含まれるこれらの数多くの科学物質は、増え過ぎると有害な活性酸素を発生させます。
コエンザイムQ10で健康を回復
コエンザイムQ10は人の体のあらゆる部分に存在する物質で、増え過ぎた活性酸素を減らす抗酸化作用があります。タバコを吸うことにより発生する活性酸素は、動脈硬化や生活習慣病を引き起こし、老化を加速させ健康に悪影響を及ぼします。
コエンザイムQ10は体内で作られますが、食品からも摂取できます。コエンザイムQ10は細胞のミトコンドリアに多く存在し、酵素と協力してエネルギーの元になる物質を作り出すことに関与します。喫煙により有害物質のダメージを受けた体にエネルギーを補給し、疲労の回復に働きかけます。
コエンザイムQ10の摂取と禁煙
コエンザイムQ10は喫煙によって発生する過剰な活性酸素を除去する働きがあり、エネルギーを作り出し健康増進の補助をします。とはいえ、どんなにコエンザイムQ10を摂取しても、タバコを吸い続けるとせっかくの効果が打ち消されてしまいます。ビタミンCにも抗酸化作用がありますが、タバコはビタミンCを大量に消費します。健康を回復するためには、まず禁煙に努めることが何よりも大切です。
タバコを吸う人はコエンザイムQ10を積極的に摂取しよう
タバコは急にやめることは大変難しいので、禁煙に努めながら同時にコエンザイムQ10を積極的に摂取しましょう。
コエンザイムQ10は一般の食品からも摂取できますが、効率的に摂取するためにはサプリメントからの摂取がおすすめです。
サプリメントには大きく分けて酸化型と還元型があります。効率よく摂取できるのは還元型です。コエンザイムQ10は脂溶性なので、油には溶けますが、水にはほとんど溶けません。吸収率を高めるためには、油が含まれている食品と一緒に摂取するとよいでしょう。コエンザイムQ10は安全性が高い成分ではありますが、サプリメントから摂取する場合、使用上の注意をよく読み、指示に従って正しく摂取しましょう。