コエンザイムQ10の美髪効果
エネルギッシュで活動的な毎日をサポートするコエンザイムQ10は美しい髪の毛のためにもおすすめの成分です。髪の毛は見た目の若さを印象づける大切な役割を果たします。抜け毛を防ぎ、ツヤのある美しい髪の毛を保つため、コエンザイムQ10はどのように作用するのでしょうか。
美しく健康な髪の毛は正常なヘアサイクルから生まれる
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髪の毛はヘアサイクルと呼ばれる周期により、2~7年で抜け落ちたり生えたりを繰り返しています。ヘアサイクルが正常であると、新しい髪の毛が生まれ、順調に育ち、やがて成長が止まり自然に抜け落ち、また新しい髪の毛が成長するという過程を繰り返します。この周期は頭皮の健康状態により左右されます。美しく健康的な髪の毛は、正常なヘアサイクルから生まれます。
髪の毛は毛母細胞で作られる
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髪の毛は頭皮の中に埋まっている部分を毛根部、頭皮から出ている部分を毛幹部と区別して呼ばれます。毛根部の最も奥には毛球と呼ばれる部分があります。毛球は毛母細胞と毛乳頭、そして色素細胞のメラノサイトからなります。毛細血管で運ばれる栄養素は、毛乳頭から取り込まれ毛母細胞に送られます。そして毛母細胞が細胞分裂を繰り返し行うことにより髪の毛が作られます。ちなみに黒髪は、色素細胞のメラノサイトからメラニン色素が作り出され、黒く色づけされた結果です。
毛母細胞の老化はヘアサイクルを乱す
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人の体には毛母細胞を含む何十兆個もの細胞があります。それらの細胞の働きは加齢をはじめ、さまざまな原因で衰えます。毛母細胞が衰えると代謝が低下し細胞分裂が鈍り血流も悪くなるため、頭皮に栄養が行き渡らなくなります。
頭皮に栄養が行き渡らなくなるとヘアサイクルが乱れます。ヘアサイクルの乱れは抜け毛や切れ毛を増やし、髪からツヤやコシを奪い、髪の健康を損なわせます。毛母細胞を老化させるひとつの原因として考えられるのが活性酸素です。
活性酸素が細胞を老化させる
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近年、活性酸素が注目を集めており、糖尿病などの生活習慣病にかかるのは活性酸素が原因である可能性も指摘されています。活性酸素の害については現在も研究がすすめられています。
活性酸素が問題になるのは増え過ぎた場合です。呼吸から取り入れた酸素のうちの数パーセントが活性酸素に変化しますが、激しい運動、喫煙、ストレス、紫外線、食品添加物の摂取などによっても増えます。
増え過ぎた活性酸素は毛母細胞を酸化させ、その働きを弱め、頭皮環境を悪化させると考えられています。健康的で美しい髪の毛を保つためには、活性酸素の害から頭皮を守る必要があります。
コエンザイムQ10は活性酸素を除去する
過剰な活性酸素を除去するためには、抗酸化物質の摂取が効果的です。抗酸化物質としてよく知られているものにビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどがありますが、コエンザイムQ10も強い抗酸化作用のある物質で、活性酸素の除去が期待できます。
コエンザイムQ10は毛母細胞を活性化するエネルギーを作り出す
コエンザイムQ10は体内で合成されるビタミン様物質で、補酵素として酵素の働きをサポートします。コエンザイムQ10は人体中の細胞内のミトコンドリアに多く存在し、エネルギーを作り出す働きに関与します。コエンザイムQ10が体内に十分存在するとエネルギーが豊富に作られ、毛母細胞が活性化し、頭皮の健康を保つのに役立ちます。
このように、コエンザイムQ10は体の内側から美髪効果を期待することができる成分です。コエンザイムQ10は体内で合成される成分ではあるものの、合成力は年齢と共に低下します。したがって食品やサプリメントから補うとよいでしょう。
頭皮の健康を保つためには、活性酸素を増やさないように注意することも大切です。激しい運動や喫煙を控え、紫外線に注意し、適度にストレスを発散するように心がけましょう。
まとめ
健康で美しい髪の毛を保つためには、ヘアサイクルを正常にし、頭皮の健康を守ることが大切です。
過剰な活性酸素は髪の毛を作る元である毛母細胞を酸化させ老化させます。毛母細胞が老化すると頭皮の血流が悪くなり、切れ毛や抜け毛が増え、髪の毛の健康が損なわれる可能性があります。
コエンザイムQ10は過剰な活性酸素を除去し、毛母細胞が活発に働くためのエネルギーを作り出す作用に関与します。
コエンザイムQ10は体内で作られますが、年齢と共にその量は減少します。
美しい髪の毛を保つためには、体内のコエンザイムQ10が不足しないよう食品やサプリメントから補うとよいでしょう。
【参考文献】
コエンザイムQ10の抗酸化作用
http://www.supportsanity.org/antioxidative-effect.html