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コエンザイムQ10不足で生じる影響

コエンザイムQ10は多くのビタミン剤などと並び、サプリメントのひとつとして販売されています。このためコエンザイムQ10も単に健康増進に役立つ程度に考えている方が多いのではないでしょうか。コエンザイムQ10は人の生命活動に非常に大切な働きをする物質です。コエンザイムQ10が不足すると、どのような影響が出るのかを詳しく説明します。

体内で合成され食品からも摂取が可能なコエンザイムQ10

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コエンザイムQ10はビタミンによく似た働きをする脂溶性のビタミン様物質です。しかしビタミンとは異なり、人の体内で作ることができます。コエンザイムQ10は人体中に広く分布しています。具体的には心臓、肝臓、脾臓、膵臓、腎臓、小腸、大腸、副腎、肺、脳、卵巣、精巣、甲状腺、筋肉などに、そして血液中にも存在します。また人体のすべての細胞のミトコンドリア内膜に存在しています。

コエンザイムQ10は体内で作られるほかに食品からも摂取できます。普段口にする肉類、魚介類、野菜、果物、ナッツ、豆類、乳製品など、一般の多くの食品に含まれています。人の体内にあるコエンザイムQ10の約60%は体内で合成され、残りの40%は食品から摂取するものであると考えられています。

体内で作られるコエンザイムQ10の量は加齢に伴い減少します。20歳をピークに、40歳を過ぎると生成力が低下します。体内での生成力が低下すると、体内に存在するコエンザイムQ10の量も減少します。加齢だけではなく、病気やストレスによっても体内のコエンザイムQ10の量は減少します。

コエンザイムQ10の働き

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コエンザイムQ10は補酵素として酵素を補助し、その働きを助けます。人の体内には多くの酵素がありますが、中には単独では作用しないものがあります。コエンザイムQ10はそのような酵素と結合し働きを補助します。

コエンザイムQ10は酵素と結合しアデノシン三リン酸という物質の生成に関与します。アデノシン三リン酸はミトコンドリア内で作られる、体内で必要なネネルギーを供給する物質です。たとえば心臓が収縮を続け血液を全身に送り、生命を維持するためにはアデノシン三リン酸が必要で、それを作り出すのに必要な酵素の働きを補助するのがコエンザイムQ10の役割です。

コエンザイムQ10は抗酸化作用がある物質でもあり、過剰な活性酸素を除去する働きがあります。

コエンザイムQ10が不足すると

加齢などによりコエンザイムQ10の体内での生成力が減少し、コエンザイムQ10が不足するとアデノシン三リン酸の生産量が減少します。そうなるとエネルギーが十分に生産されず、疲れやすく倦怠感を感じるようになります。エネルギーの不足は臓器や体の各器官の働きを衰えさせ、機能を弱めます。免疫力が低下し、風邪を引きやすくなります。

コエンザイムQ10の不足は活性酸素の悪影響を増やします。動脈硬化をはじめ、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、脂質異常症などの生活習慣病を発症するリスクを高めます。

コエンザイムQ10は心臓に多く存在しているので、不足すると血液の循環が悪くなります。その結果、血行不良から肩こりや頭痛、手足の冷え、むくみなどが起こります。体内に老廃物がたまりやすくなり、体力が低下します。

コエンザイムQ10の不足は細胞の働きを悪くするため代謝が低下し、太りやすく痩せにくくなります。代謝の低下は健康面に影響を与えるだけではありません。肌のターンオーバーを乱し、シミやくすみ、吹き出物、肌荒れなど、美容面でも影響が出ます。

ではコエンザイムQ10の不足はどのように判断するのでしょうか。
残念ながら現時点では、体内のコエンザイムQ10はどの程度まで低下すれば欠乏という状態になるのかについては、十分な科学的証明が得られていません。今後の研究結果の発表が待たれる状況です。このため40歳を越え、コエンザイムQ10の不足からくる症状がいくつか思い当たり、なおかつ他の原因が考えられない場合、不足の可能性を疑ってみてもいいのではと推測されます。

コエンザイムQ10の摂取量

コエンザイムQ10は日本人の場合、食事から1日に5~10mgを摂取していると考えられています。

コエンザイムQ10は安全性が高く、一般に高用量を摂取しても副作用が起きにくいとされています。とはいえ大量に摂取した場合、軽度の胃腸症状が起きた例が報告されています。

食品安全委員会では、データ不足によりコエンザイムQ10の安全な摂取上限量を決めることは困難という結論を出しています。このため、コエンザイムQ10の食事摂取基準による摂取推奨量や上限値は定められていません。

コエンザイムQ10は医薬品にも使用されていますが、その場合の上限量は日本では1日に30mgと決められています。一方、健康食品では1日の推奨量が30~300mgの製品が販売されています。アメリカではサプリメントとして1日の推奨量が100mgのものが多く流通しています。

厚生労働省では、健康食品の成分が経口摂取の医薬品としても用いられるものについては、医薬品として用いられる量を超えないように指導しています。

以上のことから考えると、コエンザイムQ10の不足を防ぎ、健康を維持するためにはサプリメントから1日に30mg程度摂取するのが好ましいといえるのではないでしょうか。

まとめ

コエンザイムQ10は年齢と共に体内での生産力が減少し、体内に存在する量が減ります。

コエンザイムQ10が不足するとエネルギーが十分に生産されなくなり、疲労しやすく臓器の働きが衰え、免疫力が低下します。さらに活性酸素の悪影響を増やし、生活習慣病を発症するリスクを高めます。

コエンザイムQ10の不足は代謝を低下させるため、太りやすく痩せにくくなります。肌のターンオーバーを乱すため、肌荒れなど、美容面でも影響が出ます。

コエンザイムQ10の食事摂取基準による摂取推奨量や上限値は定められていません。日本ではコエンザイムQ10は医薬品にも使用され、その場合の上限量は1日に30mgと定められています。

厚生労働省では、健康食品の成分が経口摂取の医薬品としても用いられるものについては、医薬品として用いられる量を超えないように指導しています。したがって健康維持のため、コエンザイムQ10のサプリメントは1日に30mg程度の摂取が好ましいといえます。

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