コエンザイムQ10が疲労回復を助ける

すぐに疲れる、疲れがなかなかとれない。そんな状況で、サプリメントや栄養ドリンクで疲労を回復したいと願う人は少なくありません。近年、多くのサプリメントが出回っていますが、疲労回復におすすめなのがコエンザイムQ10です。

活性酸素による酸化ストレスが疲労を招く?

疲労は色々な要因により起こります。以前は乳酸が疲労の原因物質であるといわれていましたが、現在では否定する見解が多くみられます。最近の研究では、疲労の主な原因のひとつは活性酸素による酸化ストレスではないかと考えられています。酸化ストレスとは酸化によって起こる人に有害な作用のことです。酸化ストレスが高いというのは活性酸素と抗酸化作用のバランスが崩れており、酸化がすすむ状況をいいます。

疲労と活性酸素の関係

詳細を読む

人は呼吸により酸素を取り入れ、食事からの栄養素と共に消費し、生命を維持するための必要なエネルギーを得ています。取り入れた酸素のうちの数%は代謝の過程で活性酸素に変換されます。活性酸素は強い酸化力があり、病原菌やウイルスを除去し、病気から体を守ります。しかし増え過ぎると正常な細胞まで酸化させる有害な物質に変化します。

元々人の体には発生した活性酸素を処理する働きが備わっており、活性酸素が発生しても適切に処理されます。しかし激しい運動や長時間の労働、デスクワークなどで酸素を大量に消費すると活性酸素が多く発生し、体内で活性酸素を処理することが追いつかなくなります。過剰に増えた活性酸素は正常な細胞を攻撃し、その機能を低下させます。エネルギーが十分にあると、体は細胞を修復するように働きますが、エネルギー不足では修復がうまくいきません。修復されない細胞の機能低下は疲労という症状を生み出すと考えられています。

エネルギーを生み出し活性酸素を除去するコエンザイムQ10

詳細を読む

人体中の細胞にあるミトコンドリアというところで、人の生命活動に必要なエネルギーの元になる物質であるアデノシン三リン酸が作られます。コエンザイムQ10は補酵素で、酵素と協力しアデノシン三リン酸が効率よく作られるように働きかけます。

コエンザイムQ10が十分にあると、効率的にエネルギーが作られます。このエネルギーを作り出す際に発生するのが活性酸素ですが、それを除去するのもコエンザイムQ10です。このことから疲労を回復するために、コエンザイムQ10は非常に重要な働きをする物質であるといえます。

体内のコエンザイムQ10は年齢と共に減少する

エネルギーを作り出し、活性酸素を除去するコエンザイムQ10は体内で合成される成分です。しかし20歳をピークに体内で作られる量は年々減少します。したがって食品やサプリメントなどからコエンザイムQ10を摂取することが望まれます。

効率的に摂取するには還元型がおすすめ

詳細を読む

コエンザイムQ10は酸化型と還元型があり、人の体内では大部分が還元型として存在しています。コエンザイムQ10のサプリメントは酸化型と還元型のどちらも販売されています。酸化型は摂取すると吸収される際に還元型に変換されます。より効率的に利用できるのは還元型だといえますが、一般に酸化型より還元型のほうが価格は高めです。

エネルギーを効率的に作り出し、疲労の原因とされる活性酸素を除去するためには毎日コエンザイムQ10を摂ることが大切です。そのためサプリメントを利用するにあたり、継続摂取できるものを選ぶとよいでしょう。コエンザイムQ10の種類はカプセル、錠剤、粉末、顆粒などがあります。価格と合わせて飲みやすさや便利さなども購入時のポイントにしましょう。

食品からもコエンザイムQ10を摂取しよう

詳細を読む

サプリメントだけに頼るのではなく、栄養バランスの取れた食事をすることはとても大切です。コエンザイムQ10は肉のレバーやイワシ、サンマ、ブリ、鮭などの魚、アーモンドやピーナッツなどのナッツ類、ゴマ油などの植物油、野菜や果物、卵、チーズなどにも含まれています。バランスのよい食事をするとコエンザイムQ10が少しずつ食品から摂取できます。

コエンザイムQ10はデメリットとして吸収率の悪さがあります。少しでも吸収率を高めるためには脂溶性であるコエンザイムQ10を空腹時ではなく、油を含む食品と一緒に摂るとよいでしょう。サプリメントを摂取する場合、食事と一緒、あるいは食後に飲む習慣をつけるようにしましょう。

まとめ

疲労の原因は活性酸素による酸化ストレスではないかと考えられています。
激しい運動や労働などで酸素を大量に消費すると活性酸素が多く発生し、正常な細胞の機能を低下させてしまうことにより疲労を感じます。

コエンザイムQ10はエネルギーを作り出し、活性酸素を除去する働きがあります。コエンザイムQ10の体内量は加齢に伴い減少するため、食品やサプリメントから積極的に摂取し、疲労回復に努めましょう。

MENU