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コエンザイムQ10はエネルギー産生に必要

人の生命活動にエネルギーは必要不可欠です。臓器を動かし、呼吸をするのもエネルギーが必要です。エネルギーを作り出すためにコエンザイムQ10は非常に大切な役割を担っています。ここではコエンザイムQ10とエネルギー産出の関係について説明します。

コエンザイムQ10は補酵素のひとつ

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コエンザイムQ10はビタミンに似た働きをするビタミン様物質で、体内で合成することができます。

コエンザイムQ10は日本語では補酵素Q10と訳されます。人の体内には多くの酵素があり、それぞれ生命維持活動に関わっています。しかし酵素の中には単独ではうまく作用しないものがあります。そのような酵素は補酵素と結合することによりはじめてその働きを発揮します。コエンザイムQ10は酵素を補助する補酵素のひとつです。ビタミンB群、マグネシウム、亜鉛、銅、マンガン、セレン、クロムなどのミネラルも補酵素として知られています。

コエンザイムQ10の働き

コエンザイムQ10は大きなふたつの働きがあります。ひとつは人体中でのエネルギーの産生に関わる働きで、もうひとつは抗酸化作用による活性酸素を除去する働きです。

コエンザイムQ10のこのふたつの働きは、どちらも人の生命活動に大切な役割を果たします。次にコエンザイムQ10とエネルギー産生について説明します。

コエンザイムQ10はミトコンドリアに多く存在

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コエンザイムQ10は体内のあらゆる部分に存在します。心臓、肺、肝臓、脾臓、膵臓、甲状腺、副腎、脳や血液中、そして人体に60兆個もあるという細胞内にも存在します。細胞内ではエネルギーを産生する器官であるミトコンドリアに最も多く存在します。ミトコンドリアで産生されるエネルギー源となる物質をアデノシン三リン酸(ATP)と呼びます。

アデノシン三リン酸を産生する際にコエンザイムQ10は潤滑油のような働きをし、効率のよいエネルギーの産生に寄与します。

アデノシン三リン酸の生成

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アデノシン三リン酸は筋肉を動かす時のエネルギー源です。アデノシン三リン酸は、アデノシンという物質に3つのリン酸が結合したものです。ひとつのリン酸の分子がはずれたりひっついたりすることにより、エネルギーを産生します。また物質の代謝や合成などにも関わります。

食事から摂取した炭水化物、たんぱく質、脂肪は消化吸収されます。そして解糖系、クエン酸回路、電子伝達系という経路を経てアデノシン三リン酸が生成されます。

解糖系

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食べ物から摂取した炭水化物はブドウ糖(グルコース)になり、血流に乗り全身の細胞に運ばれます。その後さらに分解され、有機化合物の一種であるピルビン酸になる代謝の過程が解糖系です。この代謝は細胞内の細胞質という液状の部分で行われます。この過程でアデノシン三リン酸が作られます。

クエン酸回路

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解糖系で生じたピルビン酸は、酵素の働きによりアセチル補酵素A(コエンザイムA)に代謝され、ミトコンドリア内のマトリックスという部分に運ばれクエン酸回路に入ります。クエン酸回路は8種類の酸から成る代謝の回路です。クエン酸回路でアセチル補酵素Aは酸化され、電子伝達体を生じ、アデノシン三リン酸の産生に利用されます。

電子伝達系

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電子伝達系はミトコンドリア内膜で行われます。クエン酸回路で産生された電子伝達体などが酸化され、電子が放出されます。電子伝達系では補酵素コエンザイムQ10が電子の受容体として働き、効率のよいエネルギー産生に関わります。 解糖系、クエン酸回路ではそれぞれ2個のアデノシン三リン酸が産生されますが、電子伝達系では34個ものアデノシン三リン酸を産生することができます。

エネルギー産生を効率よくするコエンザイムQ10

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コエンザイムQ10はミトコンドリア内でのエネルギー産生を活発にする働きがあります。エネルギーが効率よく作られると、心臓をはじめ、多くのエネルギーを必要とする各器官の働きが向上し、健康増進につながります。

コエンザイムQ10は40歳頃には体内で合成する力が低下します。その後加齢に伴い体内に存在する量が減少します。コエンザイムQ10の減少はエネルギーの産生を低下させるため、体が老化し、病気に罹る可能性が高まります。

コエンザイムQ10は牛肉、豚肉、レバー、鮭、イワシ、うなぎ、マグロ、ブロッコリー、ほうれん草、じゃがいも、大豆、ピーナッツ、アーモンド、卵、チーズなど、非常に多くの食品に含まれています。栄養のバランスが整った食事をするとコエンザイムQ10を摂取することができます。ただし食品に含まれるコエンザイムQ10の量はそれほど多くはありません。

効率よくコエンザイムQ10を摂取するためには、サプリメントを継続的に飲むことも選択のひとつであることを覚えておきましょう。

まとめ

コエンザイムQ10はビタミンに似た働きをするビタミン様物質で補酵素Q10と訳され、人体中でエネルギーの産生を補助します。

コエンザイムQ10は体内のあらゆる部分に存在し、細胞内ではミトコンドリア内に多く存在します。ミトコンドリア内でエネルギー源となる物質のアデノシン三リン酸の産生が効率よく行えるよう、潤滑油のような役割を果たします。

コエンザイムQ10の働きでエネルギーが効率よく作られると、多くのエネルギーを必要とする体の各器官の機能が向上し、健康増進につながります。

コエンザイムQ10は一般の多くの食品に含まれていますが、効率よく摂取するためにはサプリメントを服用することも選択のひとつです。

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