コエンザイムQ10と合わせて摂りたいレシチン

いつまでも若々しく、エネルギーに満ちあふれた毎日を送りたい人は、コエンザイムQ10を摂るといいといわれています。コエンザイムQ10は食事から摂取できますが、効率的に摂取できるようにサプリメントも販売されています。そのコエンザイムQ10のサプリメントの中にはレシチンが配合されているものがあります。レシチンとはどのような働きがある成分なのでしょうか。

コエンザイムQ10とは?

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コエンザイムQ10はビタミンによく似た働きのある脂溶性の物質です。人の体内で作られますが、食品からも摂り入れることができます。コエンザイムQ10は各臓器をはじめ、人の体のあらゆる部分に存在しています。60兆個もある人の細胞のミトコンドリアというところに特に多く存在します。

コエンザイムQ10の特徴と働き

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コエンザイムQ10はエネルギーを作り出す酵素の働きを補助する補酵素のひとつです。コエンザイムQ10が体内に十分あると、エネルギーが効率よく作られ、健康で活力に満ちた日々を送ることができます。

コエンザイムQ10はエネルギーを作り出すのに関与する以外にも、抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、過剰な活性酸素が細胞を酸化させ、動脈硬化や生活習慣病などを引き起こすのを防ぐ働きのことです。

コエンザイムQ10は、加齢に伴い体内で合成する力が衰えます。その結果、コエンザイムQ10の体内量は、20歳をピークに減少を続けます。このためエネルギーが不足しないよう、食品やサプリメントなどからコエンザイムQ10を補うことが望まれます。

レシチンとは?

レシチンとは卵黄や大豆などに含まれるリン脂質と呼ばれる物質です。リン脂質は全身の細胞の細胞膜を作る主成分で、脂質にリン酸や窒素が結合したものの総称です。レシチンは正確にはホスファチジルコリンというリン脂質のひとつですが、健康食品の分野においては、リン脂質を含むものをレシチンと呼んでいます。レシチンは、原料に何が使用されているのかがわかるよう、卵黄レシチン、大豆レシチンなどと呼ばれています。

レシチンの特徴と働き

脂肪はエネルギーに変換され利用、貯蔵される時、タンパク質と結びつき、リポタンパク質として血液中を移動します。この脂肪とタンパク質を結びつけるのにレシチンが必要とされます。

レシチンは両親媒性という水と脂をなじませる性質があります。この特徴を生かし、レシチンは医療用品の添加物や乳化剤、食品添加物、乳液やクリームなどの化粧品に活用されています。

レシチンは細胞膜の成分なので、不足すると細胞膜がうまく作られず、血管に悪玉コレステロールが沈着する動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病、免疫力の低下、疲労などの原因になるといわれています。

レシチンはラットの実験では血中の善玉コレステロールを増やし、中性脂肪を減らす効果が確認されています。しかし現在までのところ、ヒトに対する有効性を示した信頼できるデータは報告されていません。

コエンザイムQ10とレシチンを合わせて摂る

コエンザイムQ10は脂溶性の物質で、脂には溶けますが水にはほとんど溶けず、吸収率が悪く、摂取しても60%は体外に排出されます。レシチンは水と脂をなじませる性質があるため、一緒に摂取すると、水に溶けにくい物質の吸収率を高めることができます。したがってレシチンが配合されているコエンザイムQ10のサプリメントは、コエンザイムQ10だけのものと比べ、より高い吸収率が期待できます。

レシチンはコエンザイムQ10だけではなく、脂溶性のビタミンEやビタミンD、脂肪酸などの栄養素も効率よくスムーズに吸収できるように働きかけます。

コエンザイムQ10とレシチンの副作用

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コエンザイムQ10もレシチンも安全性が高い物質です。しかし過剰に摂取した場合、どちらも下痢、腹痛などが生じることがあると報告されています。

コエンザイムQ10、レシチンを含む食品

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コエンザイムQ10は肉類、魚類、ナッツ、植物油、乳製品、野菜、果物など、多くの食品に含まれています。しかしそれぞれの食品に含まれている量は少なめです。レバー、にしん、いわし、サンマなどには比較的多くのコエンザイムQ10が含まれています。

日本人は1日に5~10mg程度のコエンザイムQ10を食品から摂取していると考えられています。コエンザイムQ10の摂取推奨量は定められていませんが、40歳を過ぎると健康維持のため、1日に30mgを目安に摂取するとよいといわれています。

レシチンは卵黄、大豆製品、穀類、レバー、うなぎ、コーン油、ごま油などに含まれています。レシチンも摂取推奨量は定められていません。1日の摂取量の目安は諸説がありますが、1,000~5,000mg程度がよいのではといわれています。日本人はレシチンの摂取量が不足がちで、1日に1000mg以下しか摂取できていないという報告もあります。

バランスのよい食事をすると、コエンザイムQ10もレシチンもいろいろな食品から少しずつ摂取することができます。それでも不足が心配な方は、コエンザイムQ10とレシチンが配合されているサプリメントを必要に応じ利用するとよいでしょう。

まとめ

コエンザイムQ10は人の体内で合成され、食品からも摂取できるビタミンに似た働きのある物質です。細胞内のミトコンドリアに多く存在し、エネルギーの産生に関わります。

コエンザイムQ10は抗酸化作用があり、細胞の酸化を防ぎ、生活習慣病を予防する働きがあります。

レシチンは卵黄や大豆などに含まれるリン脂質と呼ばれる物質です。全身の細胞の細胞膜を作る主成分であり、両親媒性という水と脂をなじませる性質があります。この性質が、コエンザイムQ10の吸収を高めるのに役立ちます。

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