人体におけるコエンザイムQ10の役割

医薬品やサプリメントに配合され、広く知られているコエンザイムQ10は、人の体の中にも存在している物質です。コエンザイムQ10は人体のどのようなところに存在し、どういった働きをするのでしょうか。

コエンザイムQ10とは

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コエンザイムQ10は日本語では補酵素Q10と訳されます。補酵素とは単独ではうまく作用しない酵素を助け、エネルギーの産生に作用し、人の生命活動を行ううえでの重要な役割を果たす物質です。

Q10の10はコエンザイムQの構造の中のイソプレンという化学構造が繰り返される数を示しています。

コエンザイムQはQ1からQ13までの種類が確認されていますが、人に存在するコエンザイムはすべてコエンザイムQ10です。

コエンザイムQ10は体内で作られ食品からも摂取できる

人体に存在するコエンザイムQ10は内因性コエンザイムQ10と外因性コエンザイムQ10があり、内因性は人の体内で作られ、外因性は食事から摂取します。人体中にあるコエンザイムQ10の60%は人の体内で作られる内因性で、40%は食品から摂る外因性といわれています。

人の体内で合成されるコエンザイムQ10

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人の体内では、補酵素のひとつの補酵素Aに酢酸が結合した化合物であるアセチルコエンザイムAと、アミノ酸のチロシンによりコエンザイムQ10が合成されます。

アセチルコエンザイムAやチロシンを大量に摂取してもコエンザイムQ10の合成量が大きく変化することはありません。加齢と共にコエンザイムQ10の合成力は低下するので、いくらコエンザイムQ10の原料が増えても合成量を増やすことはできないのです。

人体中のあらゆる部分に存在するコエンザイムQ10

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コエンザイムQ10は人の体内のあらゆる部分に存在します。臓器では心臓、膵臓、腎臓、脾臓、副腎、肝臓、肺、脳、大腸、小腸など、その他にも細胞内組織に多く含まれています。細胞内ではエネルギーを作り出すミトコンドリア内膜に存在します。血液中では低比重リポタンパク質と結びついて各組織に運ばれます。

コエンザイムQ10は40歳を過ぎた頃から体内で生成する力が衰え、体内に存在する量が減少します。しかし何故そうなるのか、その理由についてはまだ解明されていません。

体内のコエンザイムQ10は加齢だけではなく、ストレスや病気によっても減少します。

コエンザイムQ10には酸化型と還元型がある

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コエンザイムQ10は酸化型と還元型があります。このうち生体内では脳、肺を除き、ほとんどが還元型として存在しています。血漿中ではコエンザイムQ10の総量の80%以上が還元型として存在しています。

食品からのコエンザイムQ10の吸収過程

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コエンザイムQ10は酸化型、還元型の両方が肉類、魚介類、野菜、果物類、ナッツ類、豆類、乳製品など、多くの食品に含まれています。

コエンザイムQ10は脂溶性で、水にはほとんど溶けません。食品から摂取したコエンザイムQ10は小腸で吸収され、胸管リンパを通り肝臓へ運ばれます。酸化型はこの過程で還元型に変換されます。その後血液循環に入り、リポタンパク質と結合し全身に運ばれます。しかしコエンザイムQ10の吸収率は低く、摂取した総量の60%は吸収されず、体外に排泄されるといわれています。

コエンザイムQ10はエネルギーを産生し抗酸化作用がある

人体中のコエンザイムQ10はエネルギーを産生し、代謝を改善する作用があります。コエンザイムQ10の量が減少すると、エネルギーがうまく作り出せなくなり代謝が低下します。

コエンザイムQ10は増え過ぎた活性酸素を除去し、体の酸化を防ぎ、生活習慣病の予防や老化を食い止める抗酸化作用があります。この抗酸化力を持つのは還元型コエンザイムQ10です。

まとめ

人体に存在するコエンザイムQ10は内因性と外因性があり、内因性は人の体内で作られ外因性は食事から摂取します。全体の60%は内因性で40%が外因性です。
コエンザイムQ10は40歳を過ぎた頃から体内で生成する力が衰え、体内に存在する量が減少します。またストレスや病気によっても減少します。

コエンザイムQ10の吸収率は低く、摂取総量の60%は吸収されず、体外に排泄されるといわれています。

人体中のコエンザイムQ10はエネルギーを産生し代謝を改善する作用と、増え過ぎた活性酸素を除去し、生活習慣病の予防や老化を食い止める抗酸化作用があります。

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