コエンザイムQ10の免疫改善効果

すぐに風邪を引いたり、病気になりやすいという人は免疫力が低下している可能性があります。免疫力を高め、ウイルスや細菌などにたやすく感染しない丈夫な体作りに役立つ成分といえばコエンザイムQ10です。ここではコエンザイムQ10と免疫改善の関係について説明します。

免疫とは体の自己防衛作用のこと

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免疫とは体内に侵入した細菌やウイルスを撃退し、自分の体を病気から守る防御作用のことです。免疫力とは体の自己防衛力と考えてよいでしょう。

免疫力が高いと細菌感染や病気にかかりにくく体が丈夫であり、免疫力が弱いとすぐにウイルスや細菌に感染し、病気にかかりやすく健康に不安を抱えます。

免疫のシステムは自分自身の細胞と、外部から侵入してきた細菌などの異物を見分け、異物のみを攻撃することにより正常に作用します。また体内の悪性腫瘍細胞なども攻撃します。

しかし近年、無害の食べ物などであっても、異物と見なし攻撃してしまうケースが増加しており、アレルギーとして問題になっています。免疫システムが何故無害であるものを攻撃するのかについてはまだ解明されておりません。

免疫システムに関わる免疫細胞とは

免疫システムに関わる細胞は免疫細胞と呼ばれます。免疫細胞は白血球の一種で、リンパ組織を構成するリンパ球のT細胞、B細胞、形質細胞、NK細胞などがあります。また樹状と呼ばれる突起のある樹状細胞、マクロファージも免疫細胞として知られています。

・T細胞

T細胞のTは英語で胸腺を意味するThymusの頭文字です。骨髄で生成され胸腺で成熟した細胞で、形態はB細胞と似ています。抗体を作り出す調整を行います。

・B細胞

B細胞のBは英語で骨髄を意味するBonemarrowの頭文字です。骨髄で生成され骨髄で成熟した細胞で、T細胞の補助のもとで抗体の産生に関与します。

・形質細胞

B細胞が成熟した細胞が形質細胞です。プラズマ細胞とも呼ばれており、抗体を作ります。

・NK細胞

NK細胞はナチュラルキラー(NaturalKiller)細胞で、悪性腫瘍細胞やウイルスを殺します。

・樹状細胞

体内に侵入した異物の抗原を取り込み、T細胞にその情報を伝える働きをする細胞です。

・マクロファージ

免疫細胞のルーツとされる細胞です。大食細胞とも呼ばれ、大型のアメーバ状の細胞で食作用があり、細菌などの異物を補食します。また補食したものの情報をリンパ球に伝達し、リンパ球が抗体を作る手助けを行います。

コエンザイムQ10が免疫細胞の働きを高める理由

コエンザイムQ10は人の体内で合成されるビタミンに似た働きのある物質です。 コエンザイム(coenzyme)は英語で補酵素という意味で、Qはキノン(quinone)という化合物の頭文字です。数字の10はイソプレンという化学構造が繰り返す数を表しています。補酵素とは酵素の働きをサポートする物質のことです。

海外の研究で、コエンザイムQ10の経口摂取は免疫細胞の働きや白血球の免疫に関わる作用を高めることが期待され、HIV陽性患者の免疫機能を改善する効果が示唆されています。

では何故、コエンザイムQ10が免疫細胞の働きを高めるのでしょうか。

効率的にエネルギーを産生する

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コエンザイムQ10は人体中に存在し、生命活動に必要なエネルギーを作り出す働きに関与します。コエンザイムQ10は細胞内のエネルギーを作り出すミトコンドリアという部分に多く存在します。ミトコンドリアにコエンザイムQ10が豊富に存在すれば、効率的にエネルギーが産生されます。

コエンザイムQ10は免疫細胞の中にも存在します。コエンザイムQ10の働きにより十分なエネルギーを得た免疫細胞は、細菌やウイルスを排除する力を強め、免疫力を高めることが期待されます。

活性酸素を除去する

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コエンザイムQ10はエネルギー産生のほかにも強い抗酸化作用があり、細胞を酸化させ弱らせる過剰な活性酸素を除去する働きが認められています。

ミトコンドリア内でエネルギーが作られる際、活性酸素が発生します。活性酸素は増え過ぎると免疫細胞を含む正常な細胞を攻撃し酸化させてしまいます。免疫細胞が酸化されると免疫力が弱まり、病気にかかりやすくなります。コエンザイムQ10は増え過ぎた活性酸素を除去し、各細胞の酸化を防ぎ、その働きが弱まることを阻止します。

血流を促進する

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コエンザイムQ10は心臓に多く存在し、エネルギーを効率的に産生し心臓の働きを支えています。心臓は免疫細胞である白血球を含む血液を全身に送り出す臓器です。心臓が活発に働くと血行が促進され、免疫細胞を全身に滞りなく送ることができるため、すみやかな異物の排除が期待され免疫改善につながります。

コエンザイムQ10は年齢と共に減少する

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コエンザイムQ10の体内量は20歳をピークに年々減少します。特に心臓はエネルギーを多く消費する臓器であるため、減少率が顕著です。心臓に存在するコエンザイムQ10の量は、40歳で20歳の時の68.2%まで低下します。さらに80歳では半分以下の42.9%まで低下するといわれています。

コエンザイムQ10の量が減るとエネルギーが効率的に作られず、心臓や免疫細胞のエネルギーが不足し、免疫力が低下する可能性があります。したがって食品やサプリメントからコエンザイムQ10を毎日補うように努めましょう。 平均的な食事をしている日本人は、1日に約5?10mg程度のコエンザイムQ10を摂取しているとされています。しかし健康維持のためには、1日に約30mg程度を摂取すると良いといわれています。30mgを食事だけから摂取するとなるとなかなか難しいため、サプリメントから摂取することをおすすめします。

風邪を引きやすく病気がちな人はコエンザイムQ10を積極的に摂取し、免疫改善に努めましょう。

まとめ

免疫とは体の自己防衛作用のことで、ウイルスや細菌を撃退し、病気から体を守る働きのことです。

免疫に関わる細胞を免疫細胞と呼びます。免疫細胞は白血球の一種です。

コエンザイムQ10の経口摂取は、免疫細胞の働きを高めることが示唆されています。

コエンザイムQ10は体内で作られる成分ですが、体内量は20歳をピークに年々減少します。

免疫力を高めるため、コエンザイムQ10を食品やサプリメントから補給することがすすめられます。

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