コエンザイムQ10はどのように吸収されるのか?

コエンザイムQ10は体内で作られるほか、サプリメントや一般の食品から摂取することができます。摂取したコエンザイムQ10はどこでどのように吸収されるのでしょうか。ここではコエンザイムQ10の吸収について説明します。

コエンザイムQ10とは?

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昨今、サプリメントとして広く市場に出回っているコエンザイムQ10はエネルギーの産生に関与し、増え過ぎた活性酸素を除去する抗酸化作用の機能がある物質です。

コエンザイムQ10は人の体内で作ることができ、全身の細胞内や血液中、心臓、肝臓、肺、脳、膵臓、脾臓、副腎、甲状腺、卵巣、精巣などの臓器に存在しています。また食品から摂取することによっても、体内量を維持しています。

細胞内でコエンザイムQ10はミトコンドリアに最も多く存在し、効率のよいエネルギーの産生に寄与しています。コエンザイムQ10は人の生命維持活動においてとても大切な役割を果たす物質のひとつです。

コエンザイムQ10の吸収

栄養素のほとんどは小腸で吸収されます。コエンザイムQ10も同様です。
コエンザイムQ10は脂溶性で、水にはほとんど溶けない物質です。

コエンザイムQ10を摂取すると、消化管内で胆汁酸などによってミセル化されます。ミセル化とは界面活性剤のような状態をいいます。内側が親油性、外側が親水性というひとつの形にまとまった状態になることです。ミセル化することにより、水に溶けない物質を水に馴染みやすい状態にすることができます。

ミセル化されたコエンザイムQ10は小腸壁から吸収されるのですが、その際にリパーゼという酵素により油の部分が遊離して吸収されます。

小腸壁は栄養素や水分を吸収しやすいように小腸粘膜が輪状ひだになり柔毛に覆われています。柔毛の中には細動脈と細静脈、リンパ管があります。コエンザイムQ10は柔毛から吸収されます。ミセル化から油が遊離して吸収されたコエンザイムQ10は単独では血液中の血漿に存在することはできません。そのため水溶性のリポタンパク質であるカイロミクロンに取り込まれ、リンパ管を通って肝臓に運ばれます。その後血液循環に入り、リポタンパク質により全身に運ばれます。

コエンザイムQ10の吸収率を高めるには

コエンザイムQ10は吸収が悪く、摂取したうちの60%は吸収されずに体外に排泄されるといわれています。吸収率を高めるためには油脂を含む食品と一緒に摂取することがすすめられます。

コエンザイムQ10には還元型と酸化型があります。体内に存在するコエンザイムQ10のほとんどが還元型です。酸化型は体内で還元型に変換されてから吸収されるので、吸収の効率が劣ります。また加齢に伴い還元型に変換する能力も低下します。これらのことを考慮すると、サプリメントから摂取する場合は還元型のコエンザイムQ10を選ぶとよいでしょう。

国内企業の特許技術により吸収率を高めた活性型のコエンザイムQ10も販売されています。活性型はコエンザイムQ10が体内でミセル化しやすいように加工してカプセルに入れられているため、吸収率がよいのです。より吸収力の高いコエンザイムQ10のサプリメントを探している方は、活性型も選択のひとつに入れておくとよいでしょう。

まとめ

コエンザイムQ10は脂溶性で、水にはほとんど溶けない物質です。コエンザイムQ10は小腸壁の柔毛から吸収されます。コエンザイムQ10は水溶性のリポタンパク質であるカイロミクロンに取り込まれ、リンパ管を通って肝臓に運ばれます。その後血液循環に入り、リポタンパク質により全身に運ばれます。

コエンザイムQ10は吸収率が悪いため、油脂を含む食品と一緒に摂取するとよいでしょう。サプリメントから摂取する場合は還元型、あるいは特許技術により吸収率を高めた活性型のコエンザイムQ10が吸収率が高くおすすめです。

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